国民文化祭

先日、福井で開催された国民文化祭に行ってきました。
今の楽団に入って初めての関西圏外への遠征ということで、ちょっとワクワク。さすがに関西から福井は遠いということで、前日のうちに福井入りして宿泊の上、当日は朝から現地にて練習、本番に備えるということになりました。

この日泊まったホテルはAPAホテル、社長の印象が強烈に強いあのホテルチェーンです。案の定、ホテルの中にも写真がペタペタ張ってあるし、社長のキーホルダーまで売られているし!
私は直接見ていないのですが、今回の国民文化祭のための委嘱曲を作曲した天野正道氏もこのホテルに泊まっていたらしく、ロビーで天野氏を見かけたという情報が! 私も天野氏を見たかった(残念) そういう天野氏の作品ですが、私は知人の入っている楽団の合同演奏会で「おほなゐ」を演奏したことしかありませんが、是非とも数年前に吹奏楽界で一世を風靡した「BR」や「GR」といった作品群も演奏してみたいものです。

武生高校で「神納杯」を発見!

さて、この日の練習場所は武生高校の講堂。ちなみに先日の「笑ってコラえて・吹奏楽の旅」に取り上げられたのはこちらの学校ではなく、同じ市内にある武生東高校です。
なんとなく東大の安田講堂チックな講堂の入口付近に、各種課外活動団体が受賞したトロフィー類が展示されていました。待機時間が長かったので何気にトロフィーを眺めていると、「神納杯」と書かれたカップを発見!
神納杯って、どっかで聞いた名前の賞だな。 ・・・って、これってまさかあの神納照美氏を記念して創設された中部日本吹奏楽コンクールの神納杯!?」 さっそく近くに居た吹奏楽に造詣が深い団員に「ここにある神納杯って、あの神納杯ですよね?」と、尋ねたところ、「神納杯? 何それ?」と返されてしまいました。関西では「中部日本吹奏楽コンクール」の知名度は限りなくゼロに近く、吹奏楽に造詣が深い人でもその名前すら知りませんので。(別に私は吹奏楽通ではありませんが、たまたま東海地方出身の知人から「中部日本吹奏楽コンクールという、ローカルな吹奏楽コンクールがある」という話を聞かされたので。)
トロフィー棚の中には「中部日本吹奏楽コンクール・優勝」とのトロフィーが。やっぱりあの神納杯だったようです。

ハーモニーホールふくい

ハーモニーホールに到着

武生高校での練習終了後、ハーモニーホールふくいへ移動。
突如、田んぼのど真ん中に広大な駐車場を伴って巨大ホールが出現! パッと遠目に見た感じは、シドニーのオペラハウスのツノの数を減らしたような感じのホールです。(パッと遠目に見た感じは、津名のしずかホールを巨大化したような感じのホール、ともいう)
初めてやってきたホールのお楽しみといえば、ホールに設置された彫像や「より芸術的なオブジェ」の鑑賞。ホールによっては非常に斬新な彫像やオブジェが飾られており、これらをチェックするのもなかなか面白いものです。ちなみにここのホールに設置されたオブジェは、フルートを吹く女性の黄金像とハープを弾く女性の黄金像。黄金像なんて、めっちゃバブリー!
他にも屋外には謎の巨大尖塔が建っていたり、ホールの周囲は駐車場だらけ、さらにその周囲は田んぼだらけなど、ご近所探検をすれば色々とネタが発掘できそうなホールなのですが、残念ながら自由時間が無かったのでパス。

リュウリュウの中の人も

ホールには、今回の国民文化祭のマスコットキャラクターである「リュウリュウ」が! アレはああいう生き物なので、中に人なんて入っている訳ないのですが、「もしも中に人が入っていたら暑くて大変だろうなぁ」と思いつつ、横を通過。
話は変わりますが、先日県内の某イベント会場に行ってエレベータを待っていたところ、兵庫国体のマスコットキャラクターである「はばタン」がいきなりエレベータから登場! エレベータから至極普通に降りてきたはばタンにはビビりました。このはばタン、子供たちに大人気らしいですが、幼稚園や小学校巡業では悪ガキどもに引き倒されたり、背中についている謎のチャックに手を触れられたりなど、いろいろ苦労が多いことかと思います。

国民文化祭専用弁当

ホールに着くと、さっそくお弁当の時間に。国民文化祭専用の弁当箱に入って弁当が配給されました。この期間中に凄い数の弁当が消費されるんだろうなぁ、と思いつつ食事。
ホールのロビーで食事&待機だったため、ホールの中で行なわれていた各団体の演奏がスピーカーを通じて流されていました。到着してロビーで待機していた時間帯はちょうどアンサンブル部門の時間。現在はアンサンブルコンテストやマーチングフェスティバルにも三出制度があり、三年連続で全国大会に出場するとコンクールと同じく国民文化祭に招待してもらえるそうです。しかし「三年連続優勝→五年連続金賞→三年連続金賞→三年連続出場→アンコンやマチコンも三年連続出場でお休み」と、どんどん対象が広がっているような気が。そのうち「全国大会に出た次の年はお休み」とかになってしまいそうな勢いです。

桃太郎

アンサンブル部門が終わり、ホール内では再び吹奏楽部門が。
なぜかホール内から「も〜もたろさん、ももたろさん〜」と、「桃太郎」の音楽が流れてきました。プログラムを見てみると、どうやら岡山県の団体が岡山国体の曲を演奏していたようです。初めて長崎国体の「長崎県スポーツ行進曲(トリオの部分がプッチーニの『蝶々婦人』。蝶々夫人の舞台が長崎なので)」を聞いた時はカルチャーショックを受けましたが、この曲の衝撃度もなかなかのものです。

ハーモニーホールふくいの舞台

そんなこんなで、いよいよ本番!
ハーモニーホールの舞台ですが、写真でしか見たことは無かったのですが、話に聞いていた通り非常に立派な舞台でした。このホールはシンフォニーホールのようなシューボックス型ホールになっており、普段よく演奏するタイプのホールとは残響などが大きく異なるため、リハなしでの本番はちょっと心配。
いざ演奏が始まると、舞台上に反響板が無いためか、超特大サイズのホールでないのに隣の人やひな壇上の人の音が聞こえません。また非常に演奏のアラが目立つホールのようで、普段は「ウワァァン」と音の洪水になって個々の音がかき消されるTuttiの部分でも個々の音が明確に聞こえるため、個々人のアラが目立ちやすく、「○○の部分がちゃんとタンギング切れていないって、今日始めて気付いたよ」と言われてしまいましたorz
上手いバンドが上手い演奏をすれば非常に上手く、下手なバンドが下手な演奏をすれば非常に下手に聞こえる、ある意味理想的なホールだと感じました。こういったタイプのホールで素晴らしい演奏ができるバンドが、本当に上手いバンドなんだろうなぁ。。。
さてこのハーモニーホールふくい、なんと福井県大会で使用されているとのこと! 森ノ宮の某青少年会館で開催される大阪府大会で青春をかけてきた俺って可哀想過ぎます(鬱) 今からでも決して遅くは無いから、大阪にも一個くらい建てて貰って、そこで毎年府大会を開催して欲しいものです。