パロディ的四楽章
今日はCD屋さんでNaxosから出ている深井史郎の作品集を購入しました。ちなみにこのCDには、あの「パロディ的な四楽章」も収録されています。
日本作曲家選輯を聴くたびにいつもビックリさせられることですが、第二次世界大戦前の日本に、こんな作曲家たちが居たとは!
このCDに収録されている曲ですが、非常にコジャレた感じの曲に仕上がっています。なんかフランスの印象派みたいな感じ。
パロディ的四楽章ですが、数年前にあった「(春の祭典+火の鳥+海)/3」みたいな曲とは違い、あそこまでソックリな訳ではなく、「何となくそんな感じですね」程度の似方だったと思います。ちなみに四楽章「ルーセル」の元々の題名は「バルトーク」とのこと。ちなみに「パロディ的な四楽章」は全音楽譜出版社よりスコアが出版されているとのこと。しかし定価が¥2,205-とは、ちょっと手を出しずらい価格・・・
スコア 深井史郎 パロディ的な四楽章 (Zen‐on score)
- 作者: 深井史郎,林淑姫
- 出版社/メーカー: 全音楽譜出版社
- 発売日: 2005/08/23
- メディア: 楽譜
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「パロディ的四楽章」という文字に惹かれて買ったこのCDですが、個人的には「バレエ音楽『創造』」の方に惹かれてしまいました。この曲は皇紀2600年(西暦1940年)の祝賀曲として作曲されたそうですが、あの時局押し迫った時期にこんなお洒落で生命の躍動感に溢れる曲を書けるとは! ちなみに皇紀2600年の祝賀行事は大々的に開催されていたそうで、吹奏楽コンクールもその祝賀行事の一つとして始まったそうです。
「ジャワの唄声」で引用されているジャワ島に伝わるスンダ民謡「エス・リリン」ですが、とてもジャワ島の民謡とは思えないほど和モノ旋律に聞こえてしまいます。元々こういう曲だったのか、時局がそう聞こえるようにさせたのか、気になるところです。