自由曲の幅広がり個性化〜全日本吹奏楽コンクール
2006年9月20日の朝日新聞朝刊文化総合面に、「自由曲の幅広がり個性化/全日本吹奏楽コンクール」という記事が掲載されていました。
この記事によると、20年ほど前の吹奏楽コンクールは、アルフレッド・リードや小山清茂、兼田敏といった特定の吹奏楽作曲家の作品で占められていた吹奏楽コンクールの自由曲はここ20年で大きく様変わりし、特にここ最近は70〜80年代生まれの新進気鋭の作曲家の作品が目立っているとのことで、樽屋雅徳や新実徳英、ポエルマンなどが例に挙げられていました。
また、アレンジ曲の選曲の幅も広まっているということで、小鳥売りや惑星、ミス・サイゴンなどが例に挙げられていました。また、バルトークやラフマニノフの著作権が切れたことによるアレンジ作品の増加や、ドビュッシーやラベルといった近代フランス物が流行している旨も書かれていました。
また、シエナ・ウィンドの客演指揮者である金聖響氏の「管楽器は吹いた分だけ鳴っちゃうから、音楽を音量でねじふせがち。叙情的な響きを聞かせてくれる作品が増えているのはうれしい傾向」という旨のコメントが掲載されていました。
吹奏楽人口ってそんなに多いの?
この記事の最後に、ヤマハのチーフプロデューサー氏が調べた日本の吹奏楽経験者数が掲載されており、その人数にビックリ!
なんと、中学・高校で吹奏楽を経験した人の数は800万人〜1000万人とのこと\(◎o◎)/!
少なく見ても、日本人の約15人に1人は吹奏楽経験者なのか・・・ ということは、大雑把に見積もって日本国民のうち150万人ほど*1はクラリネットが、30万人ほど*2はバスクラが、5万人ほど*3はアルトクラ吹けるはず! クラリネットは80人に1人、バスクラは400人に1人、アルトクラは2400人に1人程度か、、、
アルトクラ少なっ!
ということは、西宮市内だけで6000人のクラリネット吹きが、1200人のバスクラ吹きが、200人のアルトクラ吹きが居るのか・・・ クラリネット吹きだけで3000人の吹奏楽が二回も開催できちゃいますね(汗
アルトクラ吹きって、多いのか少ないのか、良くわかりません\(◎o◎)/!
ただ、「厳しい練習で燃え尽き、音楽ファンとして育っていかない人も多い」とのこと。 ・・・これは非常に残念な傾向です。
という訳で、最後は「金賞をとるだけを、第一にしないでほしい。楽器を得て一生音楽を『友』にできることこそが、何にも代え難い宝なのだから」とまとめられていました。
そういえば、コンクールや金賞に固執するコン厨系の若者が全国的に増えているという事実も、多少気になるところだが。([id:beer_barrel:20060918:p1]参照)