ビバ! ショスタコービッチ

CD屋さんでこんなCDを発見。

Viva!!! ショスタコーヴィチ

Viva!!! ショスタコーヴィチ

Viva!! Shostakovichですか・・・
そう、今年はショスタコービッチ生誕100周年というお祝いの年です。(もうすぐ終わるけど)
このCD、裏の曲目リストがまた凄い・・・ 実はこの曲目紹介を見てCDを買ってしまいました。

01祝典序曲
ブラスバンドの定番曲。
革命37周年記念(何て中途半端な区切り!)のために作られたお祝いの曲。

いきなりキタコレ!
そう、この曲はオケではあまり演奏されないけど、吹奏楽では非常によく演奏される曲です。
そしてこの曲は、第37回革命記念日のために、ソヴィエト共産党中央委員会から委嘱を受けて作曲されたという経歴の曲。
革命・・・ ソビエト・・・ 党中央・・・ マンセー!マンセー(←それはソ連とは違う国)
曲も「マンセー」色が色濃く出ていますし、いきなり「赤い時代」を否応なく感じさせられてしまう曲です。それにしても37回とは、また非常に中途半端な!
ハチャトリアンの「ガイーヌ」もそうですが、いったいどれだけの人がこの曲の背景を知って演奏しているのだろう、と考えさせられてしまう瞬間です。いやぁ、ソヴィエト音楽は奥が深すぎる・・・
ちなみにCDですが、吹奏楽版と調が違って非常に変な感じ(調が違うのは吹奏楽版がだけど) 最近の原調原理主義の流れに乗って祝典序曲も原調で演奏・・・ 怖いことになりそう。
 
これは!と思い続きを読むと

02セカンド・ワルツ
(以下略)

ジャズ組曲ですか。ジャズというよりも「ロシア演歌」チックな曲です。。。
ちなみにこの曲の作曲の経緯ですが、wikipediaによると

ソビエト・ジャズ委員会に所属していたショスタコーヴィチが、ソ連におけるジャズの普及、およびバンドの向上を目的として作曲。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%BA%E7%B5%84%E6%9B%B2_%28%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%81%29より

とのこと。「ソビエト・ジャズ委員会」って、この何だかよく判らない仰々しさが共産圏チックで良いですね。

03バレエ《ボルト》〜タンゴ
フィギュアスケートでも度々使われた隠れた名曲。
"サボタージュ労働者"を主役にした風刺バレエの中の曲です。

最近コンクールでもたまに目にするこの曲、この文章だけでは良く話のあらすじが判りませんが、要するに「サボタージュで解雇されたソヴィエトの労働者が、解雇を逆恨みし、工作機械にボルトを差し込んで業務妨害を試みるが、別の労働者によって阻止されるという、「いかにも」なお話。
そういえば別のバレエですが、「コルホーズの女性農場労働者が、夫の不正を告発、いろいろと修羅場があって、最後は軍人と結ばれる」なんていうお話もありました。。。
いやぁ、どっちの曲も音楽は非常に良いのですが、、、素朴な疑問、そんなお話を見て楽しいの? 万が一「楽しくない」など言ってしまったら、シベリアの強制収容所に流刑されそう。。。


続きはまた改めて