チョーク椅子

今日は本番と同じホールでホール練習をしました。
今日の練習の中で、楽団を指導されている先生から「楽器を吹くときはイスに深く腰掛けるのではなく、前から三分の一以上深く腰掛けるな!」とのお言葉が。このお言葉を聴いて、中高生時代に私の入っていた吹奏楽部で行われていた「チョーク椅子」という奇妙な風習を思い出してしまいました。
この「チョーク椅子」ですが、要するに演奏姿勢矯正イスです。イスの背もたれの部分と座面の後方にチョークを塗りたぐることにより、楽器を吹くときにイスに深く腰掛けないように姿勢を矯正させるために行っていました。たしかに、イスに深く腰掛けるよりも、イスに浅く腰掛けたときの方が良い姿勢で楽器を吹けますよね。ましてや背もたれにもたれかかって楽器を吹くなんて論外ですよね、、、たぶん。
この「チョーク椅子」で塗りたぐるチョークの場所と広さですが、塗る人や塗る相手によって異なっていました。背もたれだけを塗りたぐる場合もあれば、座面前方のごく数センチ以外全て塗りたぐってしまう場合もありました。
 
制服にチョークが付いて汚れるのはとてもイヤな事なので、普通の人であれば「チョーク椅子」させるとその日からすぐに姿勢が良くなるのですが、すぐには姿勢が良くならず、お尻や背中を汚してしまう奴もチラホラ。さらに酷い奴になると、いつまでたっても姿勢が良くならない奴もいましたが。そういう奴は、いつまでたってもチョークで背中とお尻を汚し続けることになる訳ですが。
 
高校を卒業して「チョーク椅子」の恐怖から逃れた後も、しばらくの間は「良い姿勢」で楽器を吹けていたのですが、今ではその矯正も取れてしまったのか「悪い姿勢」で楽器を吹いてます<ダメじゃん
この他にも奇妙な風習がいっぱい有ったけど、それらはまた折を見て書いてみたいと思う。