アンデルセン組曲

昨日、「絵のない絵本」について色々と調べていたところ、こんな曲を見つけました。

  • アンデルセン組曲ウインドオーケストラのための冒険〜 (ソーン・ヒュルゴー作曲/ヨハン・デ=メイ補作)
    • 第1楽章「序奏:偉大な詩人」
    • 第2楽章「旅するストーリーテラー:鉄道でヨーロッパを」
      • Ⅰ:列車の駅
      • Ⅱ:全速力で進め!
    • 第3楽章「マッチ売りの少女」
    • 第4楽章「コンスタンティノープル:一詩人のバザール」
    • 第5楽章「ドリーム・ワルツ」
    • 第6楽章「火打ち箱」
      • Ⅰ:兵士の行進
      • Ⅱ:老魔女;"円搭と同じくらい大きな目をした"巨大な犬
      • Ⅲ:魔女が首を切られる!

この曲ですが、実は私はまだ聞いたことがないのですが、なんか題名を見ているだけで楽しそうな曲ですよね。特に「旅行するストーリーテラー:鉄道でヨーロッパを」なんて興奮モノです(汗) で、この曲がどんな曲なのか、曲目解説のページを調べてみました。

ハンス・クリスチャン・アンデルセン組曲 ソーン・ヒュルゴー
 ヒュルゴーに関しては、詳細な経歴は不明だが、いくつかの優れた吹奏楽作品を手掛けているため、日本でも最近少しずつ知名度が上がっている。この作品は母国、デンマークの誇る偉大な童話詩人アンデルセンを題材にしたヒュルゴーの意欲作で、全6楽章から成る大作。
 第1楽章は全体の導入部。アンデルセンの偉大さを表現している。第2楽章は旅行好きだったアンデルセンが、汽車に乗ってヨーロッパを旅する様子が表現されている。第3楽章〜第6楽章は、アンデルセンの遺した詩や短編小説を題材としている。その原作をここで紹介するにはスペースが足りないので、興味のある方は、下の楽章タイトルを参考に、原作をお読みいただくと良いだろう。第3楽章は有名な「マッチ売りの少女」の悲しい音楽、第4楽章はエキゾチックな音楽、第5楽章は暗い雰囲気の風変わりなワルツである。第6楽章は物語に沿って3つの展開を持つ曲だが、最後は力強く曲を閉じる。タイトルの「火打箱」は物語に登場するアイテムの1つ。この組曲は「ウインドオーケストラのための冒険」という副題を持ち、絵本のページをめくるような場面展開が魅力的な作品である。もしかしたら今夜、本棚の奥に眠っている、子供の頃に読んだアンデルセンの伝記を、もう1度読みたくなるかも知れませんね!。
http://homepage3.nifty.com/h-ishii/winds/concert/jo11/prom2.txtより

なるほど、アンデルセンって旅行好きだったのね。だから「旅するストーリーテラー:鉄道でヨーロッパを」なのか。いいなぁ、ヨーロッパの鉄道旅行・・・ この曲も俺の「鉄道音楽」のリストに加えておこう。

第六の幸運をもたらす宿

そういえば、昨日も話に出てきた「第六の幸運をもたらす宿」も、「鉄道音楽」だったりする訳ですが。そう、第一楽章の「ロンドン・プレリュード」で、ヒロインであるグラディスがロンドンのビクトリア駅に降り立つ情景が描かれていますよね。

この「第六の幸運をもたらす宿」ですが、「サウンド・オブ・ミュージック」との違いがあまり良くわからないのですが。。。

マッチ売りの少女

この曲の第3楽章は、有名な「マッチ売りの少女」をテーマにしているとのことですが、「マッチ売りの少女」といえば「フランダースの犬」と双璧をなすヨーロッパ原産の不幸話ですよね。ほんと、みんな人の不幸話が大好きなんだから・・・ 「饗応夫人」や「令嬢アユ」「残酷メアリー」「アルプスの少女」「かわいい女」などに引き続き、「マッチ売りの少女」なんかを流行らせるのも良いかもしれませんね。


この曲ですが、楽譜やCDも売られているようです。
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457695/459377/
http://www.rakuten.co.jp/bandpower/457685/458713/

そんな訳でここを見ている吹奏楽関係者の皆さん、次の演奏会の曲目に「絵のない絵本」と「アンデルセン組曲」の2曲セットなんていかがですか?