キリストの受難
「アルプスの詩」のネタ元が「アルプス交響曲」に「魔の山」だの、「ガリバー旅行記」のネタ元が「ガリヴァー旅行記」だっただの、色々と言ってましたが、「キリストの受難」のネタ元は聖書の四福音書なんですよね。
古今東西(といっても、西方世界が中心ですが)、聖書をネタ元にした曲は沢山ありますし、いわゆる「受難曲」と呼ばれるキリストが受けた迫害について書かれた曲も沢山ありますが、キリストの生涯を一つの曲にしてしまった「キリストの受難」はかなりの大曲でした。
この「キリストの受難」ですが、第一楽章では、馬小屋でのキリストの降誕、ヘロデ王による幼児大虐殺、洗礼者ヨハネから受けた洗礼を、第二楽章では、イエスが荒野で悪魔から受けた三つの誘惑を、第三楽章では、イエスのエルサレム入城、磔刑の前夜に12人の弟子とともにした最後の晩餐、ゲツセマネの園での逮捕、裁判で受けた死刑判決、ゴルゴタの丘での磔刑、そしてキリストの復活が描写されています。
・・・きっとこの一つ一つの出来事に対して、今までに数え切れないほどの曲が作られてきたんだろうなぁ。「洗礼者ヨハネ+ヘロデ王=サロメ」ですし、キリストの降誕などに至ってはどれほど沢山の曲があるのか想像もつきません。
ネットこれらの曲を調べてみたところ、ヘロデ王による幼児大虐殺あたりの出来事をまとめた、オラトリオ「キリストの幼時」(ベルリオーズ)という曲があるそうです。
- オラトリオ「キリストの幼時」(ベルリオーズ)
- 第1部:ヘロデの夢
- 第2部:エジプトへの逃避
- 第3部:サイスへの到着
なんか、なかなか面白そう!
話は変わりますが、「ロメオとジュリエット*1」の作曲家と聞けば、チャイコフスキー*2とプロコフィエフ*3の2人が思い浮かびますが、ベルリオーズもロメジュリを作曲していたそうです。うちの奥さんがロメジュリ好きらしいので、ベルリオーズのロメジュリをホワイトデーのプレゼントに買っておきました。
- アーティスト: マゼール(ロリン),ルートヴィッヒ(クリスタ),セネシャル(ミシェル),ギャウロフ(ニコライ),フランス国立放送合唱団,ウィーン国立歌劇場合唱団,ベルリオーズ,クロー(マルセル),バラッチュ(ノルベルト),ヴァーノン(ロバート),クリーヴランド管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/10/22
- メディア: CD
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こちらは「チャイコ」「プロコ」「ベルリオーズ」の三曲セットCDかよ。。。濃すぎ。
- アーティスト: 小澤征爾,チャイコフスキー,プロコフィエフ,ベルリオーズ,サンフランシスコ交響楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2003/08/21
- メディア: CD
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