マーチ「ベスト・フレンド」

昨日は練習日、マーチ「ベスト・フレンド」などを練習。この曲ですが、以前は2ndを吹いていたのですが、なんか3rdの楽譜の方が難しいぞ・・・ とりあえず細かい楽譜の部分が全然吹けていないので、ここをなんとか練習しなくっちゃ。
基本的に私は吹く方も聴く方もマーチが好きな人なのですが、マーチのトリオってクラリネットが美味しすぎます。私の場合、美味しいトリオのフレーズを吹くと「色々と嫌になっちゃうこともあるけど、やっぱり楽器を続けていて良かった♪」という気分になります。
 
さてこの曲について、作曲者である松浦氏は次のように寄稿しています

 驚きました。まさか入選するとは……!本当に嬉しいことです。何が嬉しいかというと、僕の曲がさまざまな地域で一斉に演奏されること。来年、語句はいったいいくつの「ベスト・フレンド」に出会うことができるのか!今から心が高鳴ります。
 僕は中学校から吹奏楽を始めました。しかし管楽器(サクソフォン)を吹き出したのはその2年前、小学校5年生の時です。確か、とあるジャズサクソフォンプレイヤーに魅せられて親に楽器をねだり、買ってもらったことを覚えています。そのときの喜びようといったら、まさに「天にも昇る」気持ちでした。その時から「水を得た魚」のように練習に打ち込み、好きな曲を耳コピーで吹いていました。ちなみにそのころは吹奏楽を知りませんでした。
 中学校で吹奏楽部に入部しました。サクソフォンが吹けたらいい、そう思っていましたが……そこでの合奏の楽しさと言ったら!当時の顧問は比較的激しい、熱い曲を選曲することが多く、最後の力強いフィニッシュに向けて指揮を振る顧問と部員全員が全力疾走。何度か静かな曲も演奏しましたが、その時はみんなで心を静めて雰囲気を作り出す。それぞれ、いろんな個性を持つ仲間が集まり、心を束ねて一つの音楽を作り上げる。演奏技術云々よりも、音楽を共有し、演奏する喜びを分かち合うこと、”仲間”という存在の大切さを知りました。これは現在の僕の音楽生活の中で最も大きな位置を占めています。その後、高校でも吹奏楽を続け、大学では作曲を専攻しつつも吹奏楽曲を書いたり、団体の中で楽器を吹いたり、と、吹奏楽との関係を続けています。
 「ベスト・フレンド」は、こういった僕の吹奏楽での実り深い経験から名づけました。中学、高校、大学、またはどういった団体でも、初心者でも、そうでなくても、そこで出会った仲間とのコミュニケーションを大切にしてほしい。そして最高の音楽を作り上げ、共に感動を味わった仲間が生涯かけがえの無い最高の友達であってほしいです。
http://www.ajba.or.jp/okisuiren/topics/03_kadaikyoku/4bestfriends.htm

うんうん、ええ話や・・・(感涙) と言いつつ、この文章を見た瞬間に「ゆかいな仲間の行進曲」を連想してしまいましたが(汗)
 
私のやっている吹奏楽ですが、決して一人では作り上げることができません。多くの仲間たちと共に心を束ねて一つの音楽を作り上げていく演奏形態です。異なった考え方や嗜好を持っている多くの仲間と共に「一つの音楽」を作り上げていくからこそ、その過程では多くの新しい発見ができ、そして最終的には多くの感動を得られるのです。
たとえ音楽やその他に関する異なる考え方や嗜好があったとしても、作り上げるべきは「一つの音楽」であり、決して「一つ一つ(バラバラ)の音楽」ではありません。それでは音楽は「空中分解」を起こしてしまいます。仲間と目指すべき音楽を共有して「一つの音楽」を作り上げていくからこそ、素晴らしい音楽の実現が可能となるのです。
忙しい今の日々ではついつい忘れがちな、はじめて楽器を持った日の喜び、はじめて合奏に参加して一緒に音を出して曲を作り上げた日の感動、そして今までに出会った多くの仲間たちとの数々の思い出を心の中に思い起こしつつ、いま一緒に楽器を奏でている仲間たちと一つの音楽を作り上げ、新たなる思い出の一ページとして私の心の中に刻み込んでいきたいものです。