喜歌劇「こうもり」セレクション
次の演奏会ですが、鈴木英史編曲による「喜歌劇『こうもり』セレクション」を演奏します。鈴木英史さんの編曲作品といえば、数年前に「喜歌劇『メリー・ウィドウ』セレクション」が大流行したことが思い出されます。私が聴いた感じですが、この曲もメリー・ウィドウと同様に、非常に丁寧に、なおかつ演奏しやすい形式で編曲がされており、また曲自体も非常に親しみやすく、吹いていて楽しい構成となっているため、この先各地の中学校や高校で流行しそうな雰囲気です。
喜歌劇「こうもり」
喜歌劇「こうもり」といえば、ヨハン・シュトラウスの代表的な作品です。オペラといえば、実はそのほとんどが「悲劇」な訳ですが・・・ この作品は喜歌劇(オペレッタ)ということで、安心して劇中の世界を愉しむことができます。この作品ですが、ドイツの作家ベネディクトゥスが書いた「監獄」という物語を題材とした作品で、大晦日から元旦にかけてとある都会近郊の温泉町で発生した出来事を題材にしたお話です。大晦日から元旦にかけての出来事を題材としたお話のためか、、年末年始の演奏会を中心に演奏されています。
この物語の時代設定は作曲当時(19世紀末)、物語の舞台は「ある都会近郊の温泉町」となっています。この物語ですが、「こうもり博士」ことファルケが悪友アイゼンシュタインに復讐すべく仕組んだ壮大な悪戯と、その悪戯によって発生したドタバタ事件簿です。色々あったのですが、物語の結末は「全ては、シャンパンのいたずら!」ということで大団円! 「温泉町+酒が入れば何でもあり」って、要するに「熱海などで繰り広げられた、一昔前の会社の慰安旅行」状態かよ(汗)