リガチャー

先日、うちの奥さんがクラリネットを練習しているのを見ていると、なんとリガチャーが紐に変わってました!!

うわっ、知らん間にクラリネットをドイツ管に変えよった!!」と思っていたら、どうやらリガチャーだけをドイツ風に変えたそうです。マジでビックリしたなぁ、もう・・・
調べてみたところ、バンドレンが出したKLASSIK(クラシック)という名のヒモ製リガチャーらしい。製品名もドイツ語だし! このリガチャー、紐固定は紐固定でも紐を巻いて固定するのではなく、なんと上からスポッと被せるだけとのこと。果たして、そんな状態でちゃんとリードを固定できるのかなぁ。。。 また試奏させてもらおう♪
http://www.rakuten.co.jp/marlmus/512743/700330/
 

リガチャーの重要性

一般の方には単なるリードの留め金具にしか見えない「リガチャー」ですが、これを変えるだけで楽器の大きく音が変わります。なぜリガチャーを変えただけで音色が変わるのかといえば、クラリネットリガチャーによってマウスピースに固定されたリードを振動させることによって音が出るため、リガチャーが変わることによってリードの振動状態が変わり、音色が変わるためです。「楽器は口に近い部分の方が影響が大きい」と昔から言われますが、リガチャーは楽器の中で最も口に近い部分の一つであり、音質に対する影響は非常に大きい部分です。
リガチャーですが、大きく分けて金属製のものと皮製のものの二種類が存在します。金属製の場合はどちらかと言えばハッキリとした芯のある音が、皮製の場合はどちらかと言えば暖かくて柔らかい音が、それぞれ出やすいとされています。
一般的によく見かけるフランス管(ベーム式)のクラリネットでは使用しませんが、ドイツ管(エーラー式)のクラリネットでは、リガチャーのかわりに紐でリードをマウスピースにくくり付ける人も多いです。かってはドイツ管といえば紐固定が"定番"でしたが、今ではフランス管のようにリガチャーを使う人も多いそうです。
 

緊急事態発生! 本番直前にリガチャーが壊れたときは?

このリガチャークラリネットでは消耗品であるリードに次いで壊れやすい部分です。特に非常に人気の高いハリソンのリガチャーですが、非常に壊れやすいことで有名です。ちなみに私も一度ハリソンのリガチャーを壊してしまったことがあります(汗) そのため、本番直前にリガチャーが壊れてしまうという緊急事態も想定されます。
そこで必要となってくる「危機管理体制」ですが、リガチャーが壊れてしまうという緊急事態が発生しても、ガムテープさえあれば大丈夫! ドイツ管のヒモの要領でガムテでマウスピースにリードをくるっと巻き付ければ、応急リガチャーの完成です♪ これで何とか無事に本番は乗り切れます!?
もちろん音色面を考えるとオススメはしませんが。。。