パシフィック231

先日、CD屋さんでNaxosから販売されているオネゲルの作品集CDを見かけました。オネゲルと聞けば、わざわざ言うまでもなく「パシフィック231」。値段も千円足らずだったし、オネゲルの作品集CDを購入。毎度のことながらNaxosマンセー
ちなみにこの「パシフィック231」ですが、同じくオネゲルが作曲した映画音楽「鉄路の白薔薇」より抜粋された曲だとのこと。「鉄路の白薔薇」って、なんか気になるタイトルの映画。。。

映画はプロローグと6つのエピソードから成る10,730m、上映時間8時間32分という超長尺ものとして完成した。しかしあまりにも長すぎるため、一般公開用に、プロローグと4エピソードから構成される9,200mの上映時間5時間ちょっとのヴァージョンに短縮され、1923年2月17日に公開された。
それでも長いため、ガンスは編集を続けた。32巻、2時間半の再編集版 (4200m) が完成したのは1924年の4月9日だった
http://www.tcat.ne.jp/~eden/FC/Honegger.htm より

うおっ、いくら何でも長すぎ! 見るほうもエコノミークラス症候群になってしまいそうですが、上映時間8時間32分の映画音楽の作曲って大変だったと思います。ちなみに当時はまだ無声映画の時代。ということは、生オケが映画音楽の伴奏を! こちらも大変だ。
オゲネルは色々と映画音楽も作曲しているそうで、他にも下記のような映画の曲を作曲したそうです。
http://www.tcat.ne.jp/~eden/FC/Honegger.htm

パシフィック231

さてこの曲ですが、蒸気機関車が発車し、線路を走りぬけ、駅に停車するまでの情景を曲にしたとのこと。ちなみに「パシフィック231」の「パシフィック」は機関車の形式名で、「パシフィック231」の「231」は前輪軸が2本・中輪軸が3本・後輪軸が1本という意味。
曲の聞きやすさ・単純明快さでは「オリエント急行(P.スパーク)」の方に分がありますが、こちらの曲も是非とも聞いておきたい一曲です。