アルトクラの悲哀

アルトクラですが、残念ながら音量があまり出ない楽器なため、強奏部になると完全に音が隠れてしまいます。特に高音域は鳴りが詰まった感じになり、強奏部ではバンドの音に完全に埋没してしまって全く聞こえません。 (「そもそもどの音域もしっくり鳴らない楽器」のような気が)
もちろんB♭クラも残念ながら音量があまり出ない楽器ですが、こちらは人数で音量をカバーしています。同じようにアルトクラも人数でカバーすれば良いのですが、バンドで一人居るか居ないかといった状態なので、そういう訳にもいきません。こういったときは音量が小さい楽器の悲哀をモロに感じてしまいます。
アルトクラはバンドで一人居るか居ないかという状態だし、基本的にはクラリネットと同じ音質感を持った音を出す楽器なので、音楽の中で重要な役割を割り当てられることはほとんどありません。同じように音量が小さいオーボエファゴットは、その独特な音色を活用することによって音楽の中で重要な役割を与えられている訳ですが。
B♭クラは常に自分を殺してでも隣の人と合わさなければならないという役割上、ある意味アルトクラ以上に今そこで吹いている意義が感じられないことや欲求不満が溜まることが多い楽器ですが、こちらは同じ楽譜を吹いている人が沢山居るので、どうしてもやる気が出ないときは適当に手を抜いて隣の人に丸投げして済ましているのですが、同じ楽譜を横で吹いている人が居ないアルトクラの場合、やる気が出ないときも誰かに丸投げする訳にもいきません。
 
なんかここ最近、楽器を吹いていても欲求不満とストレスが溜まる一方。精神的に参ってしまう前になんとか解決させたいのですが。