12分の吹奏楽

現在発売中の管楽器情報雑誌パイパース(2006年3月号)に『「12分の吹奏楽」を考える』という、コンクールカットを批判する記事が載っているという話を聞きつけ、さっそく楽器屋さんで立ち読みしてきました。
 
たしかにカットが横行する吹奏楽界は不自然な状況にあるといえば不自然な状況なんだけど、コンクールはあくまでもコンクール、一定時間内の演奏で評価を貰うためだけの場なので、楽曲すべてを演奏するのは演奏会で行えば良い訳で、一部だけを抜粋しても良いかと思うのですが。
吹奏楽コンクールは単なる品評会の場なんだから、カットしようが楽曲改変しようが、何をしても良いじゃん。全曲演奏は品評会じゃない演奏会などの場でやれば良いじゃん」というのが本来のあるべき回答なのでしょうが、あまりにも吹奏楽コンクールが肥大化・権威化し、その他の演奏機会とコンクールの比重が圧倒的にコンクールに偏ってしまっているバンドも多いため、やっぱり吹奏楽コンクールでの選曲から改革しなければならないのかな、と。
 
そういえば某掲示板でフィギュアスケートのブツブツカット(吹奏楽コンクール以上にビックリカット)をネタに「(カットをせずに)ブルックナー全曲を滑りきれ」なんていうネタが書き込まれていましたが、こちらは劇伴のような「付随音楽」なのでちょっと違うと思うのですが。
というか、ブルックナー全曲を滑りきったら大変なことになりそう。
 
フィギュアスケートで思い出しましたが、アテネ体操競技ソルトレークシティーフィギュアスケートなど、採点競技は毎回どこかで「審査が不公正だ」なんていう話題で盛り上がりますね。 ・・・これってどこかの掲示板でよく見かける結果不満厨かよ!
吹奏楽も採点競技。しかも体操競技フィギュアスケートなどのように具体的な事象(ジャンプの回転数・技の難易度etc)に対して点数を与えるのとは違い、総合的な判断によって採点。かといって、吹奏楽コンクールで「トランペットのハイB♭が当たれば5点、クラリネットのピッチ誤差が5セント以内なら3点etc」という規則が登場してもイヤだけど。