光市母子殺害事件・差し戻し控訴審に喝だ喝!

個人的には現行の死刑制度には賛同いたしかねる派の人間ですが、今回の事件および裁判(特に弁護士軍団の行動)には本当に頭に来たので。
乱文乱筆長文毒舌個人批判失礼。どうしても読みたい人だけ呼んでください。
なお、ご意見ご要望苦情文句その他は右下からメールするか、コメント欄に書いてください。

無期懲役判決だった1、2審では、弁護側は起訴事実を争わなかった。しかし、最高裁で弁論が開かれ判決見直しの可能性が高くなると、弁護側は「殺意はなかった」と主張を変更。最高裁は昨年6月、「量刑は不当」などとして2審判決を破棄、審理を同高裁に差し戻しており、死刑の可能性は高い。少年法は、18歳未満の被告に死刑を科すことを禁じており、事件当時18歳と30日だった元少年に対する死刑適用の是非が注目される。

1、2審判決によると、元少年は99年4月14日、光市の会社員、本村洋さん(31)方で、妻弥生さん(当時23歳)を強姦目的で襲い、抵抗されたため首を絞め殺害。泣き続けていた長女夕夏ちゃん(同11カ月)を床にたたきつけたうえ絞殺した。

弁護側は、独自に行った法医鑑定から殺意を否定。「弥生さんについては、騒がれたため口をふさいだら誤って首を押さえ続け窒息死させた。夕夏ちゃんについては、泣きやまないので首にひもをまいて、蝶々(ちょうちょう)結びにしたら、死んでしまった」などと傷害致死罪を主張。強姦目的についても「被害者に中学1年の時に自殺した母親を重ね、甘える思いで抱きついた」などと否定した。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20070525ddm041040093000c.html

なんだか目の前がクラクラします・・・
 
ちなみに証拠画像はこちら。これじゃ救いようがありませんね。
 
また2chが出元の記事ですが

死刑廃止派21人弁護団の素晴らしき主張
水道屋の格好したのはコスプレ趣味(だから決して計画的な犯行ではない)
・姿を消した母親の寂しさを紛らわす為、抱きついたら偶発的に起こった事件
・ママゴトのつもりで遊んでた(床に叩きつけまくるママゴト遊びらしい)
・泣き止ませようと思って首にリボンをちょうちょ結びにしてあげたら死んじゃった (だから、傷害致死です)
・女性に抵抗されたから首を押さえたらなんか死んじゃった (だから、傷害致死です)
・女性を生き返らせる為に死姦した (被害者の救命措置を取りました、情状しろ!)
・精神の発達が遅れている 12歳児程度 (少年法にもあるとおり、18歳未満の死刑は出来ない)
ーーーーーーーーーーーー
・「死姦は救命行為と主張」@報すて
・性行為は被害者の生命を救うための魔術的な儀式であり被告は精子が人間を復活させると信じていた
 @報ステ
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/979079.html

 
ちなみに「不幸なことに手がずれて入り込んでしまう」の図はこちら。ホームラン級にアフォかっていう感じです。どう見たって殺人です、本当にありがとうございました。
 
また、「性行為は被害者の生命を救うための魔術的な儀式であり被告は精子が人間を復活させると信じていた」とのことですが、これってビョーキですかね。正確には、このネタを考えたのが本人であれば(控訴審まではこんな事言ってない)仮病確定ですし、弁護士軍団であれば精神鑑定が必要です(もちろん精神鑑定を受けるのは弁護士軍団の方ですよ)
しかし高学歴エリートの代表とされる弁護士先生が、21人も頭をつき合わせて「今回の裁判の主張は『性行為は被害者の生命を救うための魔術的な儀式であり被告は精子が人間を復活させると信じていた』でいきましょう!」なんてやっている光景を想像すると、思わず目頭に熱いものがこみ上げてきます。
 
ちなみにこの犯人は「無期は確定。7年くらいで出てくる」というふざけた手紙を獄中から友人に出すなど、反省の色が微塵も感じられず、更正の可能性が微塵も感じられないような鬼畜です。で、司法の風向きがコロッと変かり、いざ自分が死刑になりそうになると、とたんに「謝罪として刑務作業の報奨金900円を送りました。だから俺を殺さないでください〜(哀)」と命乞いをするような人間です。それこそA少年ではありませんが、赤ん坊からやり直さなければなりません。(死刑後に来世か、現世で死ぬまで拘束されたあとの来世か、矯正施設で現世のうちかは知りませんが、この手紙がバレてしまった今となっては「死刑後に来世」コース確定ですね。ちょっと遠い場所みたいですが、頑張ってきてください。)
 
そんな生に執着する哀れな犯罪者を利用して、裁判の場で斜め上な論拠を持ち出して死刑廃止論を訴えようと乗り出してきた史上最凶の弁護士軍団・・・ 彼らの主張を目にしたとき、私は失笑を通りすごして失禁しそうでした。控訴審までの主張とはまったく違う、いきなり飛び出した無理ある論理の展開に、ただただ全身が萎えるだけで、まったく笑えません。
 
特に「騒がれたため口をふさいだら誤って首を押さえ続け窒息死させた」と「泣きやまないので首にひもをまいて、蝶々(ちょうちょう)結びにしたら、死んでしまった」と「被害者に中学1年の時に自殺した母親を重ね、甘える思いで抱きついた」の主張部分、これには第三者である私も、思わずこの被告人と史上最凶の弁護士軍団に敵意を覚えてしまいました。
とりあえずギャーギャー法廷でうるさい弁護士軍団の一人の口をふさぐために誤って首を押さえ続け窒息死させ、その光景を見て泣き叫ぶ別の弁護士軍団の一人を落ち着かせるためにで首にひもをまいて、蝶々(ちょうちょう)結びにしたら、死んでしまい、さらに別の弁護士軍団の一人が自殺した父の面影に似ているからと甘える思いで抱きついても、弁護士軍団の残りの18人は私を弁護してくれるのでしょうか?
同業者である弁護士を殺されれば余裕で死刑を求めてくる彼らのこと、きっと助けてくれないでしょう。要するに彼らの言っていることは単なる詭弁にしか過ぎません。もちろん「喜んで弁護します♪」なんて心にも思わないことを言われてもバカにしますが。
 
死刑を避けるためなら、どんな手を使ってもいいのですか? 被害者を司法の場でセカンドレイプしても良いのですか? 「死刑は合憲」との判断が下されている以上、死刑廃止を訴える場は司法の場ではなく、立法の場だと思うのですが。たとえ現行日本国憲法の下では合憲である死刑も、手足である法律から抹消してしまえば、日本から死刑は消滅ですが。
 
まず、弁護士たちが死刑廃止を唱えること自体に反対する声も強いですが、弁護士の立場から死刑廃止を主張することは正しい行動です。そして、私もなるべく早く死刑を廃止する方針には賛同します。
が、だからといって、この弁護は無いだろ、この弁護は! 世の中、うまく立ち回れば丸く収まることも多いのに、この弁護士たちはわざと角を立てているとしか思えません。被害者はまず犯人に殺されて、次に司法の場でまた殺されて、、、 私も同じ目に遭うかもしれないと考えると身の毛もよだちますし、テレビで発言するコメンテーターたちも、ブログを書いたり会社で雑談したりするお茶の間コメンテーターたちもブチ切れです。
 
 
この事件を見ても判るとおり、リアルで弁護士って本当に大変な仕事だな〜と思います。たとえ自分の意見と相反する主張でも弁護しなければいけませんし、たとえ世界を敵に回すような凶悪犯だったとしても裁判の場では被告人の人権を守らなければなりませんし。
でも、今回のコレは違うでしょ、今回のコレは! 法廷戦術という名の下で裁判をブッチしたり、いきなり裁判所でこれまでの長い公判で一言も触れられなかったような斜め上な主張をされちゃ、一般国民は脳天に血が上ってブチ切れるだけです・・・ もちろん、私もブチ切れてます。。。
 
「刑務所では罰を与える場だけでなく、被収容者に教育を施し、再犯防止に努める場にします」とか、「被収容者の処遇を改善するとともに、正しく処遇されているか、第三者の監視の目を入れます」とか、「死刑って結局は国が代理で行う敵討ちに過ぎないから、廃止しましょう。その代わり被害者の皆さんの物心両面でのサポートは責任を持って行います」とか、そのあたりのコスト面で省略されたり誤魔化されていた部分を正していこうとする方向性をすべて無に帰してしまうような大量破壊兵器です。
 
今回のこの一件で、日本での死刑廃止が30年?いや100年?は遅れたような気がします。というか、この一件のあとでは、私も「死刑は廃止したほうが良いと思います」なんて、この人権侵害バカたちの仲間と思われそうで、とても恥かしくて主張できません。
ひょっとしてこの方たちは、死刑存続を狙う影の組織から派遣された、死刑廃止派壊滅のためのエージェントだったのですか? 麻原裁判の例(弁護士が期限までに控訴趣意書不提出で控訴棄却 → 当初数十年かかるとされていた麻原裁判が誰もが想像だにしなかった結末で終了 → おまえら弁護士軍団の正体って麻原に引導を渡すために闇の組織から送り込まれたエージェントかよ!)があるので、これらの行為は確信犯*1もしくは、何らかの大きな陰謀が裏にあるとしか考えられません。改革が必要でコストも掛かりそうな死刑廃止より、これまでどおり死刑を存続させ、同じくこれまでどおりの行刑体制を維持した方が、はるかにコストも安いので国も大助かりですし。
 
 
ちなみに死刑廃止の論拠

  • 抑止力の問題(死刑になるような異常な犯罪を犯すような人間に対して、死刑は抑止力を持たない。また、いったん捕獲して社会から隔離してしまえば、わざわざ手間隙かけて殺す必要は無いのだから、一生飼い殺し(仮釈放なしの終身刑)でも対処可能)
  • 冤罪の危険性(無罪の人間を殺してしまってからでは取り返しがつかない)
  • 倫理的・宗教的な問題(「殺す」という行為自体が倫理的・宗教的に良くない行為)
  • 殺人が法律で禁止されているのに、国家が法律に従って殺人を行う問題(なお、現実に鉄砲で撃ってくる犯人に警察官が応戦したり、現実に攻めてくる他国の軍隊に自国の軍隊が応戦するなど、緊急避難措置で生命に危害を与えるのは、やむを得ない実力行使)

ベタな論拠ですが。
 
なお、死刑廃止にあたっては

  • 被害者への物心両面でのサポート体制の充実(カウンセラーや医師を配置し、心のサポートをおこなう。捜査や裁判の段階では、国選弁護人を選任し、法的なサポートをおこなう。金銭面でもまずは自賠責程度の一時補償金を支払い、それなりの遺族(障害)年金の加算および年金支給条件の緩和等を行って、被害者(遺族)が生活に困らないようにサポートする。財源は新しい社会保険という形で徴収(犯罪が増えると料率Up、犯罪が減ると料率Down)すれば、国民の犯罪に対する意識向上も図れますし、国の財政にも影響を与えません。/死刑を廃止しなくても行うべき)
  • 終身刑の導入(現在の無期懲役も事実上終身刑同様に扱われているケースもありますが、「死刑はアレだから一生飼い殺し」と判定された方々を明確化するために)
  • 刑務所等での再犯防止教育の充実(ただ単に刑務所に収容するだけでは、再犯防止にはなりません)

あたりは最低限でも必要でしょうか。
 
 
追記:こんな意見を見つけました

一度死刑にした後、弁護団が蘇生行為とやらで死姦すれば良い
http://d.hatena.ne.jp/uusshmhmba/20070525

この意見、なかなか目の付け所がシャープですね!
被害者遺族の望むとおり容疑者は死刑にできるし、弁護団の主張どおり被告人は助かるし、良い事づくめ・・・なのか??? しかし、それに近い詭弁が平気に法廷でまかり通るとは、、、日本って本当に『美しい国』ですね。

*1:姑息な手段を使ってでも、麻原や光市事件の被告を素早く死刑に処すことが正義であると信じて行った行為