吹奏楽でオケの曲を演奏すること

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私も「どんなジャンルにも幅広く、時には無節操に取り組める」ことが吹奏楽の醍醐味の一つと思っています。いろんな場所で数多くの方に、生演奏でさまざまなジャンルの演奏を楽しんでいただけるのも吹奏楽の魅力です。また演奏している側も沢山の種類の音楽に触れることができ、毎回新しい刺激を楽しみながら演奏活動に携われます。
が、吹奏楽界には、今でこそ薄まりつつある風潮ですが、いわゆる「オーケストラ編曲至上主義」的な風潮が吹奏楽の世界には存在します。別にオーケストラからの編曲した曲ばかりを演奏したって、それは各々の楽団の考え方なので私が干渉するような事柄でもありません。そういった楽団のスタイルが気に食わなければ、入団しなければ良いだけの話であり、それらの楽団が自由に自分たちの音楽を追求すれば良いのです。
でも、オケの真似をした演奏ばかりを聞かされるくらいなら、私は素直にオケの演奏を聞きたいです。そちらの方がよっぽどオーケストラの音が鳴ってきます。せっかく吹奏楽スタイルで演奏するのだから、音の出し方や音の重ね方なども吹奏楽スタイルで演奏すれば良いのです。オケっぽい音色がどうたらといった枝葉末節の些細な点に陥らず、もっと音楽的に大きな見地からオーケストラ曲からの編曲作品など、色んなジャンルの曲に取り組んでほしいものです。