吹奏楽におけるファゴットの存在

で〜ぶさんがblogの中で、ファゴット吹きが吹奏楽をやっていく上で感じる嫌な点について書かれていました。⇒http://blog.kansai.com/dave/144
吹奏楽の世界では、今だにオーボエファゴットなどのダブルリード楽器を「特殊楽器」と呼んだり、「ソロ楽器」や「オプション楽器」として扱ったりする風潮が色濃く残っています。ダブルリードがハーモニーの中に混じるか混じらないかで、大きくバンドの音色が変ってくるので、ダブルリードの存在は他の楽器と同じフレーズを吹いている部分であっても非常に大切だとは思うのですが。
 
で〜ぶさんがblogにこの話題を書いたところ、他の楽器の方々からも数多くのコメントが寄せられていました。我々クラリネット吹きも吹奏楽をやっていく上で感じる嫌な点が数多くあるのですが、ファゴット吹きや、その他いろいろな楽器吹きたちも、他の楽器を吹いている人間には気付かない部分で葛藤しているみたいです。
私も自他共に「特殊楽器」と認めざるを得ないアルトクラ吹きとして、で〜ぶさんのblogにコメントを寄せておきました。「ファゴットは合奏中に無視されることが多い」というお話が書かれていましたが、バスクラですらバリサク・ユーフォなどに隠されて合奏中に無視されてしまうことが多い昨今、バスクラのはるか上を行く微妙な存在であるアルトクラとなると名前すらまともに呼んでもらえないことも(涙) そんな時はこれ見よがしに「俺も吹いてるんやで〜!」と、アルトクラの存在感をアピールするのですが(汗)
 
そういえば、コメント欄には木低の方からの意見が多かったような気が。私は木低ラインってバンドの音の芯となる部分だと思うのですが、木管低音って別に居なければ居ないでも曲が成り立っちゃいますし、バリサク吹きやバスクラ吹きはそれぞれサックス吹きやクラリネット吹きとしての強いアイデンティティーも持っていますし、自パートの存在について色々と考えることも多いのでしょう。でも、木低ラインがバンドの音の芯になっているか否かで、バンド全体の音の安定感が全く異なってくると私は思うのですが。
アルトクラ吹きとしては、木管低音がしっかりと鳴ってくると非常に吹きやすく感じます。B♭クラ吹きとしても、やっぱり木管低音がしっかりと鳴ってくると、金管低音だけが鳴ってくるよりもずっと吹きやすく感じます♪