さようなら「とおりゃんせ」

視覚障害者の方に信号の表示を伝えるための視覚障害者用信号機。昔から大阪では音楽(「とおりゃんせ」と「故郷の空」)が流されていますが、兵庫など関西の他の府県では鳥の鳴き声(「ピヨピヨ」と「カッコー」)が流されています。
さて先日、大阪府内でも鳥の鳴き声が流されている信号機を発見! 「大阪といえば『とおりゃんせ』なのに、なぜ『鳥の鳴き声』?」と思って調べてみると、警察庁の方針で全国一律に鳥の鳴き声の方に切り替わることが決まったらしく、大阪でも数年以内に全ての信号機が鳥の鳴き声に変わるそうです。
道路横断用の音響装置、統一へ−警察庁、視覚障害者用付加装置に関する設置・運用指針を制定−
 
平成16年3月末現在、全国で音の鳴る音響式信号機は約12,700基設置されており、うち擬音式(鳥の鳴き声)の信号機は約10,700基、メロディ式(とおりゃんせ)の信号機は約2,000基とのこと。確かに大阪以外の府県ではあまりメロディ式の信号機を見かけないから、比率的にはこんなものなんでしょう。
なお、殆どの信号は青の時間がそれほど長くないため、「とおりゃんせ」が最後まで流されることはほとんどありませんが、「とおりゃんせ」の最後の方の歌詞は「行きはよいよい帰りは怖い 怖いながらもとおりゃんせ とおりゃんせ」・・・ 確かに信号機が流す曲としては問題がありそうな曲です(汗)