大雨や渇水で大変!

雨に関する対照的なニュースがあったので紹介します。「適切な場所に、適切な分量だけの雨が降れば良いのに」と思うのですが、なにぶん相手は大自然、われわれ人間が望むようには事は進みません。

アメリカ南部を襲ったハリケーンで数千人の死者が

アメリカ南部を襲った大型ハリケーンカトリーナ」による死者は数千人に上る可能性が出ているそうです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050901-00000126-mai-int
特に被害が大きかったのはルイジアナ州ニューオーリンズ市、同市は市内の多くが海抜0メートル地帯だそうで、市内面積の約8割が冠水しており、市長によると市内での死者は数百人から数千人に上るそうです。また、市内では略奪や襲撃が起きるなど治安が非常に悪化しており、警察は洪水被害者への救援作業を中断してまで治安維持活動に追われているそうです。市内ではライフラインが止まってしまったために衛生状態も極度に悪化しており、伝染病が蔓延するおそれも考えられるそうです。
このハリケーンに備えて市当局は同市の住民全員(48万5千人)に対して避難命令を発令し、現在でも市内の大半が水没中のため、現在でも同市の住民約2万5000人がフットボール場での避難生活を送っているそうです。ちなみにこのハリケーンによる被害額は数兆円規模、復興には数年の年月がかかるそうです。
 
日本の海岸沿いにある大都市だって多くは海抜0メートル地帯、大雨などで大都市沿いを流れる大きな河川の堤防が切れれば同じような被害が起こりかねません。今日(9月1日)は日本では防災の日、常に自然災害への備えを忘れないように心がけたいものです。

四国・早明浦ダム貯水率が再び0に

一方、四国にある早明浦ダム周辺では記録的少雨のため、再び貯水率が0%になってしまったそうです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050901-00000035-kyodo-soci
貯水率が0%とはいうものの、水道用水や農業用水とは別に発電用に確保している水があるそうで、当面はこちらの水を転用するとのことですが、もちろんこちらの水にも限りがあるため、このまま雨が降らなければ約一ヶ月で本当に底を突いてしまうそうです。
早明浦ダムのHP内にある定点写真(http://www.water.go.jp/yoshino/ikeda/sameura/same_11.html)を見ると、確かにかなり厳しそうな情勢です。
こちらがほぼ満水の写真(H17年5月17日(火) 貯水率99.6%)
http://www.water.go.jp/yoshino/ikeda/sameura/teiten/0505171.jpg
一方、こちらがほぼ0%の写真(H17年9月1日(木) 貯水率0.5%)
http://www.water.go.jp/yoshino/ikeda/sameura/teiten/050901.JPG
 
大阪近辺は琵琶湖と淀川のおかげであまり渇水で困ることはありませんが、琵琶湖の水だって有限な資源なので、水は大切に使いたいものです。