奈良に行ってきました その2
生駒線
生駒ケーブルの踏切観察などをする予定でしたが、「暑いから」という一緒に行った友人の声で、そのまま下山することに。この日は生駒ケーブルの踏切を観察しに行ったのに・・・
あまりにも早く予定が終わったので、次は田原本線に乗るため、生駒線で王寺まで行くことに。
生駒線は生駒山地の奈良県側の裾野を竜田川に沿って走る近畿日本鉄道の路線で、近鉄奈良線の生駒駅とJR大和路線(関西本線)の王寺駅とを結んでいます。この路線は最終的に枚方市駅と王寺駅を結ぶ計画だったそうで、枚方市駅からも工事が開始されたそうですが、私市駅で工事が止まってしまい、私市駅〜生駒駅間は建設されることはありませんでした。なお枚方市駅〜私市駅間は、現在京阪交野線となっています。
路線の風景ですが、中間付近に竜田川が渓谷のようになっている箇所を走る部分もありましたが、生駒に近い部分は新興住宅地が広がり、王寺に近い部分は古くからの住宅地が広がっていました。
そうこうしているうちに、王寺駅に到着。十数年ほど前に王寺に行った時はショボい駅だと思いましたが、現在では駅前に巨大ショッピングセンターも建ち、大阪・梅田まで直通で行けるJR大和路線の駅として、近鉄生駒駅並みに栄えていました。
そんな王寺駅で、王寺と和歌山を結ぶ和歌山線の電車を発見! 同行者の彼は田原本線よりも和歌山線のほうに興味を示した様子でした。
田原本線
とりあえず当初の予定通り、田原本線に乗ることに。ちなみに先日紹介した石山坂本線(id:beer_barrel:20060811:p1)と同じく、田原・本線(たわら・ほんせん)ではなく、田原本・線(たわらもと・せん)です。
最近では○○本線を○○線と言うことが多いので、石山坂本線は石山坂線、田原本線は田原線と書かれていることがありますが、これは大きな間違いです。
新王寺駅と西田原本駅を結ぶ、この田原本線は不思議な路線で、新王寺駅で近鉄生駒線王寺駅と、西田原本駅で近鉄橿原線田原本駅と、それぞれ近接しているにもかかわらず、いずれも徒歩連絡となっています。独立路線なのに、列車の運転台には「回生車」と大書きされており、「どこと回生するねん!」と思ってしまいました。
なお完全な独立路線ではなく、西田原本駅の近くに橿原線との渡り線があるため、線路自体は他の路線と繋がっており、そこから車両の出し入れを行っているそうです。両端駅の徒歩連絡距離の短さ、そしてこの渡り線を目にしたとき、「もう少し頑張って駅を繋げれば良いのに」と思ってしまいましたが、鉄ヲタ的観点から見れば、両端がなぜか徒歩連絡という点が田原本線の最大のポイントなので、王寺駅と田原本駅とを結ぶ路線、さらに生駒線と直通して生駒駅と田原本駅とを結ぶ路線になってしまっては、単なるどこにでもあるローカル路線になってしまいます。
(一般人にとっては、そっちの方が圧倒的に便利だと思いますけど)
さて路線の風景ですが、大和盆地の穀倉地帯をトコトコ走るこちらの線は、生駒線以上に普通の路線でした・・・ 同行者の彼は、どうも退屈そうなご様子。
そうこうしているうちに、西田原本駅に到着。西田原本の手前、たしかに橿原線への渡り線が。もう少し頑張れば、駅がくっつけられるのに・・・
八木西口駅
京都と橿原神宮とを結ぶ橿原線なので、田原本駅で「そうだ、京都に行こう」と誘ったのですが、どうもあまり乗り気ではなく、和歌山線に乗りたげなご様子。という訳で、とりあえず橿原神宮前駅まで一緒に行き、私は南大阪線で帰宅、彼は吉野口駅からJR和歌山線に乗り換えて乗り鉄をする、ということになりました。
せっかく橿原線に乗るのだからと、八木西口駅に行くことに。この駅は大和八木駅の構内扱いとなっているため、営業キロは設定されていません。
で、行ってみたところ・・・ フツーのローカル駅じゃん(爆)
八木西口駅は大和八木駅の構内扱いのため、この駅で乗車券を購入しても「大和八木→」と表示され、また大和八木駅を発着経由する乗車券でそのまま乗降できるそうです。
なお、大和八木駅〜八木西口駅間は同一駅のため、営業キロは設定されていませんが、初乗り運賃で乗車することができるそうです。
===まだまだ続きます===