ローマへの道

先日に引き続き、またまたローマの奴隷ネタですが、先日紹介した「富樫哲佳の吹奏楽曲でたどる世界史」の中でヤン・ヴァンデルロースト作曲の「交響詩スパルタクス」が紹介されていました。

中高のころ、コンクールや演奏会前になると、視聴覚教室で今度やる曲の関連映画を見た記憶がありますが、その折に、「スパルタカス(スタンリー・キューブリック監督)」を見た記憶が。ちなみにこの時に演奏した曲は、ヤン・ヴァンデルローストの交響詩スパルタクスではなく、アラム・ハチャトリアンのバレエ組曲スパルタクスでしたが。

 
さて、この奴隷たちの反乱ですが、最終的にはローマ軍によって鎮圧されてしまい、生きたまま捕らえられた6000人もの奴隷たちはアッピア街道の沿道で磔刑に処せられたそうです。アッピア街道といえば、古代ローマ軍の勇壮な行進を想起した「ローマの松(オットリーノ・レスピーギ作曲)」の第四楽章「アッピア街道の松」で有名な道ですが、その道端でローマ軍によって捕らえられた6000人もの奴隷が磔刑で処刑されていたのです。
ちなみに、ヴァンデルローストのスパルタクスのスコア冒頭には、「レスピーギへのオマージュ」と記載されているとのこと。非常に意味深な一節です。