吹奏楽のひびき

かつて日曜日の早朝にNHK-FMで「ブラスのひびき」という、吹奏楽コンクール全国大会の録音やその他各種音源などを流す吹奏楽番組が放送されていましたが、今春の番組改編で「吹奏楽のひびき」と名を変えて復活するそうです。
今回始まる新番組の放送時間は、毎週日曜日の午後9時半から10時まで。ちなみに吹奏楽番組の前の枠(午後9時から9時半まで)では、合唱番組が放送されています。
・・・吹奏楽と合唱(=教育用音楽)は、NHK教育でテレビ放映されている「N響アワー」の裏でラジオ放映ですか。。。


ちなみに今回の番組の司会?(DJ? パーソナリティー?)は、作曲家の中橋愛生氏。
なぜ、あえてこの人選なのかと。


そんな詮索はさておき、昨日はその第一回目の放映日でした。そこで、せっかくだから合唱番組から聞いてみることにしました。


ラジオの前で姿勢を正して畏まりつつ待っていると、9時ちょうどから「ビバ!合唱」という番組始まりました。

ちなみにこんな曲を放送していました

午後9時00分から午後9時30分(放送時間30分間)
ビバ!合唱 <新> −松下耕のおすすめとっておきコーラス−(1)
松下 耕
松下耕のおすすめとっておきコーラス −(1)

「フォー・ザ・ビューティ・オブ・ジ・アース
(美しい地球のために)」ジョン・ラター作曲
(3分37秒)
(合唱)ケンブリッジ・シンガーズ
(演奏)シティ・オブ・ロンドンシンフォニア
(指揮)ジョン・ラター
<Gloria COLCD−100>

「天使と羊飼い」 コダーイ作曲
(4分05秒)
(合唱)カンテムス少年少女合唱団
(指揮)デーネシュ・サボー
<HUNGAROTON HCD−31291>

「ユビラーテ・デオ(神をたたえよ)」 コチャール作曲
(3分15秒)
(合唱)カンテムス少年少女合唱団
〃 プロムジカ女声合唱団
(指揮)デーネシュ・サボー
<CANTEMUS PROMUSIKCA>

「今日キリストはよみがえられた」 シサスク作曲
(1分15秒)
(合唱)エストニアフィルハーモニー室内合唱団
(指揮)ポール・ヒリアー
<harmonia mundi HMV−907331>

「ハニー・パイ」 ジョン・レノンポール・マッカートニー作曲
(2分37秒)
(合唱)キングズ・シンガーズ
<ビクター VICP−61267>

「タイプライター」 アンダーソン作曲、松下 耕・編曲
(1分28秒)
(合唱)ブリリアント・ハーモニー
(指揮)松下 耕
<個人所有録音物>

会津磐梯山日本民謡
(1分50秒)
(合唱)バンキエリ
<HARMONIA HASF−1001>
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/read/c.cgi?a=001&c=07&d=2008-04-06

さすが合唱のことはわかりませんが、「ほう、合唱業界では、最近、こんな曲が流行っているのか!」と勉強になりました(違うような気もしますが)

個人的に「会津磐梯山」 はツボってしまいましたが、よく吹奏楽界でもバルトークコダーイの土臭い曲などを演奏していますが、知らぬ間に現地のラジオで流されて、同じようにツボられているかもしれません。。。


吹奏楽のひびき

あまり脈絡が無さそうな選曲の合唱番組を聴き終えたあと、ついに「吹奏楽のひびき」がキター!


「NAPP氏ってこんな声しているんだ」と思いつつ、一発目の放映にもかかわらず、なにやらトークがいきなりディープな方向に・・・


ディープなトークにもかかわらず、この日選んだテーマは「世界のバンド イーストマン・ウィンド・アンサンブル」という、この上なく無難なテーマ。
で、一曲目に持ってきたのは、F.フェネル指揮による「吹奏楽のための組曲第1番変ホ長調より『シャコンヌ』(G.ホルスト作曲)」という、こちらもまたこの上なく普通かつ無難な選曲。
トークで少々ぶっ飛ばしても、選曲までぶっ飛ばしたら付いて行けませんよね。


さて二曲目ですが、映画音楽でお馴染みな人の吹奏楽作品ということで、D.ハンスバーガー指揮による「管楽アンサンブルのためのシンフォニエッタ(J.ウィリアムズ作曲)」をチョイス。

・・・。


ちなみにこの日はこんな曲を放送していました

午後9時30分から午後10時00分(放送時間30分間)
吹奏楽のひびき <新> −世界のバンド イーストマン・ウィンド・アンサンブル−
中橋 愛生
− 世界のバンド イーストマン・ウィンド・アンサンブル −

吹奏楽のための組曲 第1番 変ホ長調 作品28aから
シャコンヌ”」グスターヴ・ホルスト作曲
(4分30秒)
吹奏楽イーストマン・ウインド・アンサンブル
(指揮)フレデリック・フェネル
<日本フォノグラム(フィリップス) MERCURY
PHCP−10048>

「管楽アンサンブルのためのシンフォニエッタ
ジョン・ウィリアムズ作曲
(17分00秒)
吹奏楽イーストマン・ウインド・アンサンブル
(指揮)ドナルド・ハンスバーガー
タワーレコード PROA−24>
http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/read/c.cgi?a=001&c=07&d=2008-04-06

で、エンディングには「三角の山」が流れていました。


さて来週の「吹奏楽のひびき」は・・・

− 旧ソビエト吹奏楽 −
「行進曲“ボフダン・フメリニツキー”」作曲者不詳
(2分40秒)
吹奏楽ソビエト国防省吹奏楽
(指揮)ニコライ・セルゲイエ
<BOHEMEMUSICBOHEME
CDBMR−904058>

「戦争終結に寄せる頌歌作品105」プロコフィエフ作曲
(13分40秒)
吹奏楽ソビエト国立放送交響楽団
(指揮)レオニード・ニコラーエフ
<CONSONANCECONSONANCE
81−5008>

「ウインド・バンドのためのワルツ」ハチャトゥリヤン作曲
(1分55秒)
「ウインド・バンドのためのポルカ」ハチャトゥリヤン作曲
(1分10秒)
吹奏楽アルメニアフィルハーモニー管弦楽団
(指揮)ロリス・チェクナヴォリアン
<ASVASVDCA−964>

ソビエト民警の行進曲」ショスタコーヴィチ作曲
(1分30秒)
吹奏楽ストックホルム・コンサート・バンド
(指揮)ゲンナジ・ロジェストヴェンスキー
<CHANDOSCHANDOSCHAN−10048>

http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/read/c.cgi?a=001&c=07&d=2008-04-13

・・・という、これまた二回目の放送にもかかわらず極め付けに濃いプログラムが。。。


個人的には「いいぞ、この調子でもっと派手にやれ!」という感じですが、こんな調子の選曲じゃ半年で打ち切り確定のような気もします。。。
かといって聴取率を上げるために、昔のようにわざわざ公共の電波を使ってコンクール音源を流すのもアレですし、いま大人気の邦人作曲家たちの曲を流すのも色々と難がありますし、よく耳にするオケ編曲を流すくらいなら「裏のN響アワー聴け!」っていう話になりそうですし。