京都に行ってきました その3

京津線

インクラインの山上駅跡地付近には、京都市の水道施設が立ち並んでいました。そんな水道施設を横目に国道のほうへ。そういえばこの蹴上付近、かつて京阪京津線が走っていた筈・・・ という訳で、次の予定は京津線に乗ることに。
かつては京阪三条@京都と浜大津@滋賀を結んでいた京津線ですが、京都市営地下鉄東西線の開業に伴い、1997年には京阪三条〜御陵間が廃止され、御陵から京都市営地下鉄東西線に乗り入れることとなりました。ここ蹴上付近付近には、あの碓氷峠並みの66.7‰の急勾配区間が存在したそうですが、現在では地下鉄がこの下をトンネルで潜り抜けています。
碓氷峠並みの急勾配が無くなってしまったかに見える京津線ですが、逢坂山にはあの碓氷峠に匹敵する急勾配や、そんな山の中にもかかわらず(山の中だからこそ?)路面電車の交差点並みの急カーブが残されていたり、浜大津駅前は併用軌道のまま残されていたりなど、わずか20分程度の間に地下鉄・郊外電車・登山電車・路面電車が一気に味わえてしまうという、なかなかお得な路線です。
 
そんなマニア心をくすぐる京津線ですが、スピード面でも運賃面でも勝るJRに押され、非常に経営が苦しいとのこと。特に京阪三条〜御陵間の廃止後は、乗継運賃が発生し、かなり運賃が高額になってしまうため、かなり客離れが酷いようです。「乗って残そう京津線」も良いですが、廃線ヲタが溢れる前に乗っておくのも良いかもしれません。