ウォルト・ディズニー・ソングブック

次の演奏会ですが、真島俊夫編曲による「ウォルト・ディズニー・ソングブック(W.Disney Songbook)」を演奏します。この曲ですが、「星に願いを〜ミッキーマウスマーチ〜ビビデバビデブー〜チムチムチェリー〜スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス〜狼なんか怖くない〜ハイホー〜小さな世界」の8曲がメドレー形式にて収録されています。この曲ですが、要するに「真島版ディズニーメドレー」といった感じです。
真島氏といえば「たーんたたっ たったったっ」でお馴染みの真島節ですが、この曲にもやっぱり「(付点8分音符+16分音符+8分音符)+(8分音符+8分音符+8分音符)」という真島節が各所に登場します。

イッツ・ア・スモールワールド

最後の延々と続く「It's A Small World(小さな世界)」を聞いていると、思わず東京ディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」というアトラクションを思い出してしまいました。この「イッツ・ア・スモールワールド」というアトラクションですが、はっきり言って中身の古臭い施設です。アトラクション内での移動も、水路に浮かぶボートに乗って水流に流されていくという、至極単純なものです。「イッツ・ア・スモールワールド」の隣に建っている、いつも大人気で行列ができており、最新の技術を使って私たちゲストたちを楽しませてくれる「プーさんのハニーハント」など、最新の技術を駆使したアトラクションとは大違いです。ちなみに「プーさんのハニーハント」ですが、「なんでハニーポッドがあんな動きをするんや!」と、乗るたびにごとに動作原理をあれこれと推理してしまいます。
そんな古臭くてショボイ「イッツ・ア・スモールワールド」ですが、「プーさんのハニーハント」なんかの最新型のアトラクションからは感じない素敵で渋い味を感じてしまいます。この「イッツ・ア・スモールワールド」というアトラクションですが、ぞれの国の民族衣装を着た世界中の子供たちの人形が、楽しそうに踊りながら「It's A Small World(小さな世界)」を歌っている様子をボートから眺める、というアトラクションです。
子供たちから「世界は狭い、 世界は同じ、 世界は丸い、 ただひとつ。」と歌いかけられると、思わず感動のあまり涙がこぼれそうになってしまいます。そう、このアトラクションは「世界平和」をテーマにしたものなのです。世界情勢が不安定な昨今、特にこういった主張には心を動かされます。
私たちの演奏活動についても、最新の目新しい技術を追求するのももちろん大切ですが、東京ディズニーランドの「イッツ・ア・スモールワールド」のような本質で勝負する、素敵で渋い味を出した演奏を行えるようになりたいものです。

■ディズニーリゾートと鉄道

鉄道ファンという人種と、ディズニーリゾートという施設。一見とてつもなくかけ離れた存在に見えてしまいますが、実は結構近い関係だったりします。
鉄道ファンとして「ディズニーランド」という単語を聞けば、「ウォルト・ディズニーさんがSLを思いっきり走らせたかったから作ったとされる、非常に鉄分の高い施設」という逸話を連想してしまいます。そういう観点から考えると、ディズニーランドを代表するアトラクションって、シンデレラ城でも、ミッキーの家でもなく、ウェスタンリバー鉄道なんですよね(汗) 私はディズニーランドを訪れるたびに、自分の妄想趣味を実現するためにこんな施設を作ってしまったウォルト・ディズニーさんに敬意を表し、ウェスタンリバー鉄道には必ず乗車するようにしています。ちなみにここのSLですが、ディーゼルエンジンといった「中の機械」などは存在しておらず、本物の蒸気機関の力で走行しています♪(もっとも、燃料は石炭ではなく、重油だけど)
さらに「鉄道」という枠にとらわれず、「軌道系大量輸送システム」といった観点からこういった遊戯施設を眺めてみると、より一層マニア的に興奮してしまいます・・・(汗) ありきたりのモノしか展示されていないし、動くSLにも乗れない交通博物館なんかと比べれば、よっぽどディズニーの方が刺激的です。鉄道ファンにはさなざまな類型があることは知られていますが、ディズニーのそういった「鉄い部分」にマニア的に興奮してしまう俺も、ディズニーファンの一類型なのかなぁ(汗)
最近ではディズニーリゾートの外周に「ディズニーリゾートライン」も完成したことですし、きっとウォルト・ディズニーさんも草葉の陰から喜んでいらっしゃることでしょう♪
 
ちなみに洋書ですが、こんな本が出版されています。

Walt Disney's Railroad Story: The Small-Scale Fascination That Led to a Full-Scale Kingdom

Walt Disney's Railroad Story: The Small-Scale Fascination That Led to a Full-Scale Kingdom

"Walt Disney's Railroad Story: The Small-Scale Fascination That Led to a Full-Scale Kingdom"だなんて、、、タイトルだけでも凄すぎるぜ! レビューを読んだだけで私も購入したくなってしまいました。日本語訳の出版を待ち望みたいものです。