高尾山その1―元京王帝都電鉄

自由演奏会in藤野に行くついでに、高尾山へ観光に行ってきました。なぜ高尾山かは(ry
 
この日から二日間一緒に行動するたろー氏と新宿駅で合流。まずは新宿駅から京王線高尾山口駅へ。
たろー氏に「やっぱり京王線新線新宿駅から乗るのが流儀ですか?」と尋ねたところ、何も返事してもらえませんでした・・・ というわけで、普通に新宿駅から乗車。
 
新宿駅の時刻表を見ていると「準特急」という、新特急・快速特急特快速・快速準急・高速・直行etc.並みにアヤシゲな列車が。。。 ほぼ各駅停車状態な阪神の準急や南海の準急に慣れている身としては、早いのか遅いのか微妙です。*1
あと、車内のゆびづめ注意マークがキティちゃんだし、携帯電話電源OFFエリアがこれ見よがしに表示されているし、なんだか微妙。
 
さてこの京王線を経営する京王電鉄株式会社ですが、かつて(1998年6月30日まで)は京王帝都電鉄株式会社と呼ばれていました。この帝都ですが、「帝都高速度交通営団」風の呼び名として帝都が付いていたのではなく、京王電鉄会社線はかつて「京王電気軌道」が経営していた京王線と、「帝都電鉄株式会社」が経営していた井の頭線から成立したため、京王+帝都で京王帝都になったそうです。なので、京王帝都が京王に改称するのは、三菱東京UFJ銀行三菱銀行になったり、三井住友銀行(さくらはどこへ?)が住友銀行になるようなものです・・・
三井銀行住友銀行が直接合併して三井住友銀行になった訳ではないのと同じく、京王電気軌道帝都電鉄株式会社が直接合併して京王帝都電鉄株式会社になった訳ではないところに注目。戦時交通統制下の陸上交通事業調整法の影響で成立した強盗慶太こと五島慶太氏が総帥を務める東京急行電鉄(いわゆる大東急)が財閥解体によって元の鉄道会社群に分割されるとき、もともとは小田急系の会社であった「帝都電鉄株式会社」の路線と、「京王電気軌道」の路線をくっつけて成立したそうです。
 
そうこう考えているうちに、明大前駅に到着。この駅は元帝都電鉄会社線である井の頭線との乗換駅です。帝都電鉄系の井の頭線軌間標準軌、京王電軌系の京王線軌間馬車軌と、それぞれ軌道規格が異なっているため、相互乗り入れはできません。
 
京阪ヲタが「新京阪線(現・阪急京都線)返せ〜」と言っているように、小田急ヲタも「帝都線(現・京王井の頭線)返せ〜」と言ってるのかな? それにしても京阪電車、新京阪線を阪急に取られるわ、奈良電を近鉄に取られるわ、阪和線鉄道省に取られるわ、和歌山での事業を南海に取られるわ、踏んだり蹴ったりです・・・
ちなみにこの新京阪線、京都からさらに延長し、伏見・山科・大津市馬場を経て、草津八日市永源寺と進み、鈴鹿山脈を延長5.9kmの石博トンネルでぶち抜き、湯の山温泉へ抜け、関西本線のやや北側を進んで金山駅付近(もしくは名古屋駅付近)に至るという計画があったそうです。中之島新線を野田まで延伸して阪神本線に乗り入れる構想よりもさらに妄想が膨らみます・・・
 
そうこう考えているうちに、調布駅に到着。この駅から橋本へ向かう相模原線が分岐しています。1970年代に多摩ニュータウンと都心を結ぶ足として建設された相模原線は、まだ償還期間が完了していないため、この区間を利用すると加算運賃が発生するそうです。
 
そうこうしているうちに北野駅に到着。やたらと到着が早い理由はネタ切れのため。この駅で高尾山口方面に向かう高尾線が分岐します。この北野駅、京王の一大ターミナルである八王子駅と、高尾方面の分岐駅にも拘らず、特急が停車しません。そのため、京王新宿駅から京王八王子駅・京王高尾山口駅へ向かう電車は、数駅新宿よりの高幡不動駅で分割・併合を行っているそうです。
 
高尾駅でJR線から流れてきた乗客が乗車してきます。高尾駅から高尾山口駅の間は、トンネルがあったり、線路も単線になったりと、急に雰囲気が山岳路線になります。という訳で高尾山口駅に到着。

*1:実態は特急に準じて早い